14年前の日記より

　『掌からこぼれても』　

先日　(福島県内の)道の駅で　手紙を書いているとき

お年寄りの方が　声をかけてくださった。

「今どき　筆でお手紙ですか... いいですね。」　と

そして　「手を見せて」　と一言

そのおじいさん。

手相を見てくださるのかな～と思うと

「指を　しっかり　全部　閉じてごらんなさい」

と言いました。

「あなたは　人のために尽くすことを　よくやられていますね。

　でも　お金を貯めることは　上手ではありませんね。」

うん。その通りです。

お金　貯めるの上手じゃないな。。。

大正解！

おじいさん　ありがとう。

「目で見えるものよりも

　目では見えないもの　

　心で感じたほうを大切にしなさい。」

ありがとう。 おじいさん

本当にそう想います。

オイがまだ１０歳のころかなぁ...

大好きな　オイのおばあちゃんが

同じように　オイの手の指をくっつけて観て

「あら　まぁ...　たけちゃんも　おばあちゃんと

いっしょやねぇ...　貧乏になるとやろうかねぇ...。」

と　少し悲しそうに　言ってくれたことを想い出しました。

あのね　おばあちゃん...。

オイはそんなことよりもね

おばあちゃんとそっくりの　この手が　好きだな～って

想ったよ＾＾♪

お金持ちにならなくてもいいって想ったよ。

どんなに　掌から　こぼれ落ちるものが多くても

この手は　ず～っと　今でもね

守ってくれているよ。

いろんなものを　つなげてくれるんだよ。

モアの物語だって　この手が描いてくれたんだよ。

この手じゃなくっちゃ　生まれなかったんだよ。

だから　悲しい顔しなくていいんだよ。

おばあちゃん。

この世を去って

ずいぶん月日が流れたね。

大きくなったら　いつも優しいおばあちゃんと

結婚したいって 　小さい頃、思ったこともあるんだよ。

今でも　この　おばあちゃん譲りの手が

誰かに　大切なことを　伝えようとしているよ。

ありがとうね。本当に。

掌から　こぼれても　こぼれても

おばあちゃんからもらった　愛は　いまでも　

生き続けているよ。

おばあちゃんの孫で　本当によかった

合掌　

ありがとう。

だいすきだよ。