稲刈りの時期が来る前に、畦道の草を刈る・・・
草が無くなると、
ニョキニョキと芽を伸ばし、秋分の日(秋彼岸)の頃には、真っ赤な花が咲き乱れる。
この場所に毎年、彼岸花が咲くということは、
先祖代々、誰かが、ずっと、田んぼを守って来た証。
毎年、まじめに畦の草を刈れば、必ず逢える。
ご先祖さまたちの働き者の姿が浮かんで来る。
父、母、おじいちゃん、おばあちゃんたちが目に浮かぶ。
みんな同じように、苦難を乗り越えて生きてきた・・・
肉体の死があっても、
残された家族の想い出の中で生きる。
その想い出を胸に生きている者も死んだら、どうなるのだろうか?
彼岸花、田んぼ、お米、カエル、ヒエ、水草、ドジョウ・・・
形を変えて、生き続ける。
子孫が気付き、引き継いでゆく。
人は独りではなく、全体で生きている。
* * *
田んぼの畦道に彼岸花を秋のお彼岸のころに見かけるのは・・・
彼岸花の球根には毒があり、
モグラやネズミなどから穴をあけられるのを防ぐ。
また、干ばつ、飢饉のときには、球根を掘り出し、水にさらして毒を抜き、食べることもできた。
(墓地にもよく植えられている。←土葬の時代、モグラ、ネズミなどを防ぐため。)
彼岸花 / 別名「曼珠沙華」←サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ている。
サンスクリット語では「manjusaka」と書く。
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「土地を荒らす」「土地を守る」という意味の、その本質を学び、伝えることも大切なことだな^^
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